168本のデザイン「地区の家」と「屋根のある広場」イタリア発・公共建築のつくりかた日本と同様に格差などの社会問題を抱えるイタリア。6つの魅力的な「みんなの場所」を通してこれからの公共建築のありかたを論じます。小篠隆生、小松尚 共著W148 × H210 mm/220ページ鹿島出版会168本のデザイン「地区の家」と「屋根のある広場」イタリア発・公共建築のつくりかたカバー。「地区の家」と「屋根のある広場」。それらを表す素朴なシンボルマークをブロック状に上下に積んで市民を包み込む様子を表現目次(口絵)。「地区の家」とは自分の地区のために市民がなにかを行える場所。そのシンボルマークをアイキャッチとして扉に大きく配置。マークの下にはエピグラフ2的なテキストを記した2エピグラフ本や章などのはじめにおく句、引用、詩などの短文のこと。内容を暗示したり、要点を示唆したりするためにおかれる目次(口絵)。本文のなかからピックアップした代表的な写真をカラーでここで先に紹介しながら、章のタイトルとそのノンブル2を記すことで、目次と口絵のふたつのページの役割をこのページに担わせている2ノンブル本や冊子のページの端に記載されている、そのページの番号を指す数字目次(口絵)。「屋根のある広場」とは市民が集って「知」とつながることのできる図書館。その扉も同様に〈詳細目次〉。目次(口絵)のすぐあとに念のために標準的な文字のみの目次ページも備えた。右ページは小扉ページ〈はじめに〉。本文は基本的に横1段組。第1部〈市民がつくる、みんなの場所「地区の家」〉。くつろぐ市民の写真をマークの中に大きく配置した部の扉ページ第1部、第1章〈地域の「透明な場所」をつくる〉。トリノ市の事例〈カッシーナ・ロッカフランカ〉を紹介第1部、第1章〈地域の「透明な場所」をつくる〉。本書では写真を半ページほどのサイズで掲載するケースが多い。その場合に写真はページの幅ぎりぎりのサイズまで大きく掲載して、裁ち落とさず三方を白フチで囲んでいる第1部、第1章〈地域の「透明な場所」をつくる〉、図〈ロッカフランカの設立プロセス〉。本書では設立過程や財務状況などの情報も図や表で多く掲載第1部、第2章〈マルチエスニックの拠点として〉、図〈サンサルヴァリオの設立プロセス〉。〈設立プロセス〉など、各章で共通して示される図では、それぞれの図を比較しやすいように、同じタイプの要素には共通して同じ体裁を割りあてた。たとえば設立過程についての図では、もっとも重要なトピックには四角と文字にそれぞれ黒色と白色を用いたり、3つに分けた段階にはそれぞれ固有の色を割りあてたり第1部、第2章、図〈サンサルヴァリオの改修後平面図〉。本書で掲載される図表は、写真、設計図、模式図、日程表、財務表などとその種類が多様であり、その中の文字要素も多いため、それらの図の近くにおかれたときに埋もれることのないように、図表のキャプションには太い書体を用いて存在感を強めている第1部、第2章。写真のサイズのタイプは、幅が1ページ分の大サイズと2分の1ページ分の小サイズの、シンプルに2種類のみ。それらを見開きページの上部に掲げ、テキストは下部に流す、というのが基本的なレイアウトフォーマット第1部、第3章〈経験を活かし新たな展開へ〉、図〈ヴィア・バルデアの設立プロセス〉。写真と図はどちらもできるだけ大きいサイズに拡大したいが、図の場合は、写真の場合と同じようにページの端まで拡大すると、写真の場合にはない張ちきれそうな膨満感を感じたので、写真よりやや小さくしてまわりに余白をすこし設けてみたところ、落ち着くことができた第1部、第3章。じつは、本文を横1段で組むことが久しぶりだったためなのか、基本フォーマットが固まるまでにけっこうな時間がかかってしまった。当初は、写真の幅と本文の幅を同じサイズに揃えようとしてそのサイズをいろいろ変えて検討してみたが、写真の幅サイズが小さすぎたり、逆に本文の幅サイズが大きすぎたりとうまくいかなかった第1部、第3章。最終的には写真の幅と本文の幅を同じサイズに揃えることはやめにして、それぞれ独立したサイズを用いることにした。そのシンプルな決定に至るまでになぜけっこうな時間をかけて悩んでしまったのか。そんな迷走をときにやってしまうのである第1部、まとめ〈「地区の家」から学ぶ〉。部の末尾では、イタリアの事例から学べることをまとめる。本文を横2段組にして、1段組の本編から流れが変わったことを読み手に示している第2部〈知と市民をつなぐ「屋根のある広場」〉。警官(あるいは警備員)が図書館で読書中。なおすべての写真に対しては、階調やコントラストが最適になるように色の調整を行っている第2部、第1章〈市民の場所、そして文化の拠点をつくる〉。本書では数少ない縦位置の写真を用いるケース第2部、第1章。左ページは大サイズの写真1点、右ページは小サイズの写真4点。このようなケースのレイアウト作業は一見ごく簡単に思われるが、実際には当初の見込みとは異なってそれほど簡単ではなかった。各ケースでそれぞれほかのページとすこしだけ異なってしまうために、同じに見えるように追加の微調整を必要とするケースが多く生じた。仕上がりと作業効率のバランスが良い基本フォーマットをどうつくるのか、課題として残る第2部、まとめ〈「屋根のある広場」から学ぶ〉
168本のデザイン「地区の家」と「屋根のある広場」イタリア発・公共建築のつくりかたカバー。「地区の家」と「屋根のある広場」。それらを表す素朴なシンボルマークをブロック状に上下に積んで市民を包み込む様子を表現目次(口絵)。「地区の家」とは自分の地区のために市民がなにかを行える場所。そのシンボルマークをアイキャッチとして扉に大きく配置。マークの下にはエピグラフ2的なテキストを記した2エピグラフ本や章などのはじめにおく句、引用、詩などの短文のこと。内容を暗示したり、要点を示唆したりするためにおかれる目次(口絵)。本文のなかからピックアップした代表的な写真をカラーでここで先に紹介しながら、章のタイトルとそのノンブル2を記すことで、目次と口絵のふたつのページの役割をこのページに担わせている2ノンブル本や冊子のページの端に記載されている、そのページの番号を指す数字目次(口絵)。「屋根のある広場」とは市民が集って「知」とつながることのできる図書館。その扉も同様に〈詳細目次〉。目次(口絵)のすぐあとに念のために標準的な文字のみの目次ページも備えた。右ページは小扉ページ〈はじめに〉。本文は基本的に横1段組。第1部〈市民がつくる、みんなの場所「地区の家」〉。くつろぐ市民の写真をマークの中に大きく配置した部の扉ページ第1部、第1章〈地域の「透明な場所」をつくる〉。トリノ市の事例〈カッシーナ・ロッカフランカ〉を紹介第1部、第1章〈地域の「透明な場所」をつくる〉。本書では写真を半ページほどのサイズで掲載するケースが多い。その場合に写真はページの幅ぎりぎりのサイズまで大きく掲載して、裁ち落とさず三方を白フチで囲んでいる第1部、第1章〈地域の「透明な場所」をつくる〉、図〈ロッカフランカの設立プロセス〉。本書では設立過程や財務状況などの情報も図や表で多く掲載第1部、第2章〈マルチエスニックの拠点として〉、図〈サンサルヴァリオの設立プロセス〉。〈設立プロセス〉など、各章で共通して示される図では、それぞれの図を比較しやすいように、同じタイプの要素には共通して同じ体裁を割りあてた。たとえば設立過程についての図では、もっとも重要なトピックには四角と文字にそれぞれ黒色と白色を用いたり、3つに分けた段階にはそれぞれ固有の色を割りあてたり第1部、第2章、図〈サンサルヴァリオの改修後平面図〉。本書で掲載される図表は、写真、設計図、模式図、日程表、財務表などとその種類が多様であり、その中の文字要素も多いため、それらの図の近くにおかれたときに埋もれることのないように、図表のキャプションには太い書体を用いて存在感を強めている第1部、第2章。写真のサイズのタイプは、幅が1ページ分の大サイズと2分の1ページ分の小サイズの、シンプルに2種類のみ。それらを見開きページの上部に掲げ、テキストは下部に流す、というのが基本的なレイアウトフォーマット第1部、第3章〈経験を活かし新たな展開へ〉、図〈ヴィア・バルデアの設立プロセス〉。写真と図はどちらもできるだけ大きいサイズに拡大したいが、図の場合は、写真の場合と同じようにページの端まで拡大すると、写真の場合にはない張ちきれそうな膨満感を感じたので、写真よりやや小さくしてまわりに余白をすこし設けてみたところ、落ち着くことができた第1部、第3章。じつは、本文を横1段で組むことが久しぶりだったためなのか、基本フォーマットが固まるまでにけっこうな時間がかかってしまった。当初は、写真の幅と本文の幅を同じサイズに揃えようとしてそのサイズをいろいろ変えて検討してみたが、写真の幅サイズが小さすぎたり、逆に本文の幅サイズが大きすぎたりとうまくいかなかった第1部、第3章。最終的には写真の幅と本文の幅を同じサイズに揃えることはやめにして、それぞれ独立したサイズを用いることにした。そのシンプルな決定に至るまでになぜけっこうな時間をかけて悩んでしまったのか。そんな迷走をときにやってしまうのである第1部、まとめ〈「地区の家」から学ぶ〉。部の末尾では、イタリアの事例から学べることをまとめる。本文を横2段組にして、1段組の本編から流れが変わったことを読み手に示している第2部〈知と市民をつなぐ「屋根のある広場」〉。警官(あるいは警備員)が図書館で読書中。なおすべての写真に対しては、階調やコントラストが最適になるように色の調整を行っている第2部、第1章〈市民の場所、そして文化の拠点をつくる〉。本書では数少ない縦位置の写真を用いるケース第2部、第1章。左ページは大サイズの写真1点、右ページは小サイズの写真4点。このようなケースのレイアウト作業は一見ごく簡単に思われるが、実際には当初の見込みとは異なってそれほど簡単ではなかった。各ケースでそれぞれほかのページとすこしだけ異なってしまうために、同じに見えるように追加の微調整を必要とするケースが多く生じた。仕上がりと作業効率のバランスが良い基本フォーマットをどうつくるのか、課題として残る第2部、まとめ〈「屋根のある広場」から学ぶ〉