第49号、特集〈Art fair Tokyo 2012〉。毎号の特集ではアートフェアなど旬のイベントを取り上げる。この見開きのメインイメージでは、左ページから右ページへかけてブロック状の色面を重ねることでピンク色の濃度を次第に上げていき、最終的に右ページ分の全体をピンク色で埋め尽くしている。それにはふたつの目的がある。ひとつめは、左ページの会場風景のメイン写真から右ページのイベント概略の導入文へ、読者の視線と意識を継ぎ目なくスムーズに誘導すること。ふたつめは、左ページの写真と右ページの色面の境界をあいまいにすることで、実際には左ページ分しかない会場写真があたかも右ページまで続いているかのような錯覚を生み出して、見開き全体に広がり感を与えること