093
キャンペーンのデザイン
医福食農連携食でつながる
イノベーション
食や農が医療や福祉の分野と連携する新しい取組みが始まっている。参考やヒントとなるさまざまな事例を紹介するキャンペーン。
- 農林水産省
日本の食を広げるプロジェクト
093
キャンペーンのデザイン
医福食農連携食でつながる
イノベーション
事例集
日本全国から「医福食農連携」の参考となる事例を20か所ピックアップして紹介するパンフレット。その表紙
W148 × H210 mm/48ページ
事例集
イントロダクション。キャンペーンの概略を伝える。メインイメージにはイラストを使用して、全体にわたって優しい雰囲気に
事例集
イントロダクション。「医福食農」の各拠点を点線でつないで「連携」を表現している
事例集
中扉。このページには、すべての事例の一覧の役割も兼ねさせたかったので、そのために各事例を表すマークを20個作成した。携わる人びと、取り組みから生まれた野菜や料理、その土地の風景など、それぞれの事例の特徴をあらわす写真たちと、事例の通し番号の数字を組み合わせている
事例集
事例の紹介。ひとつの事例につき見開き2ページを使って紹介する。ページのフォーマットとしては、ページの上段を図解のエリアに、下段をテキストのエリアに割りあてた。本文ブロックを見開きの下端に寄せるように配置し、その上に見出しブロックを右端同士が揃うように乗せることによって、テキストのエリアをできるだけコンパクトにまとめている。そうして生まれた残りの広いスペースを図解のエリアにあてている
事例集
事例の紹介。図解のレイアウト作業は、以下のような手順で行った。
- まず、「医福食農」の各拠点の写真を順番に並べる
- 次に、その上に各拠点の役割を表すマークを配置する
- 最後に、そのマーク同士を点線の矢印でつなぐことによって、各拠点が連携する様子を示す
(次へつづく)
事例集
事例の紹介。(前からのつづき)各事例によって連携の仕方はさまざま。それに応じて図解でも、「マーク」「点線」「写真」の組み合わせを柔軟に変化させている。この、3種類の要素を使い回しながら図解するという方針は、実際に作業してみてレイアウトしやすかったのがうれしい発見だった。写真とマークはサイズと見た目の性格がだいぶ違うので、お互いに干渉しあうことを心配しないで、内容の説明のための最適な位置に自由に配置することができる。実際に位置を決め、シールを貼るようにマークを写真の近くに添えると、それぞれがお互いに意味的、視覚的に補強し合うことができた(次へつづく)
事例集
事例の紹介。(前からのつづき)また、各事例で入手できる写真の点数や品質にばらつきが生じてしまうのはどうしてもやむをえないところだが、写真が少ないケースでも、マークや矢印で空間を埋めることで紙面に必要な視覚的な緊密感を維持しやすかった。
この見開きでは、マークに加えて点線も写真の上にのせることにより、あたかも前者と後者の2つの透明な層があるかのように見える効果が生まれ、そのおかげで紙面に奥行感・立体感を与えることもできた
この見開きでは、マークに加えて点線も写真の上にのせることにより、あたかも前者と後者の2つの透明な層があるかのように見える効果が生まれ、そのおかげで紙面に奥行感・立体感を与えることもできた
事例集
事例の紹介。すべての事例において本文はゴシック体の縦1段組それぞれの事例では各プロジェクトに携わる方々のコメントをピンク色の吹き出しで紹介する
事例集
事例の紹介。この事例は「認定証」を大学や病院などの施設に交付するというものなので、ここの図解では複数の交付先へ向かう矢印の先にひとつひとつミニ認定証を据えることで、事例の特徴を示している
事例集
事例の紹介。複雑な連携の場合でも、できるだけわかりやすい図になるように、連携の関係を解きほぐして図示することに配慮した
事例集
事例の紹介。図解の中の写真は、説明に必要な部分だけに焦点を当てるために、切り抜き処理をして背景などを取り除いている。その際、もとの写真に忠実な輪郭をなぞることには必ずしもこだわらないで、簡略化したラインで切り抜いたり、もともとは別の写真なのに、同じタイプのものをいくつか組み合わてひとつの写真へと合成したりなどして、写真をその都度アレンジして親しみやすい紙面になるようこころがけた
事例集
事例の紹介。図解エリアの末尾には、このサービスを利用した一般のユーザーの声と、このプロジェクトを連携の良い事例として選んだ選定委員の声を、罫線で囲んだ吹き出しで掲載。マークの配色は、暖色系をメイン、紫とグレーをサブとした配色にして、まとまりがありながらバラエティを感じられるようにもしている
ポスター
事業所などに掲示するポスター。全国各地の人びとの写真を野菜や料理などの写真と組み合わせてマークをつくり、コメントとともに連携をあらわすイラストの上に配置。右下にある円弧上の白いスペースは、紙面に明るさを与えるためと、ロゴを引き立たせるためのもの
B2サイズ
事例集の要約版
すべての事例をコンパクトにまとめたフライヤー(チラシ)。おもて面。事例集の中扉とポスター、その2つの折衷版といえるレイアウト
A4サイズ
新聞広告
新聞用のモノクロ原稿。ポスターとほぼ同じ内容
15段サイズ
雑誌広告
記事広告ページ。健康雑誌などで、1つの見開きにつき2つの事例を紹介する。事例集の原稿をそのまま広告サイズに移植したもの
約W210 × H297 mm
雑誌広告
記事広告ページ。これらの雑誌広告の制作では、スケジュールに合わせて順調に進行できるよう、すこし工夫を行った。予定されていた日程によると、まず事例集の原稿を完成させてから、続いてこれらの広告の制作を行う、という順番だったが、その2つの作業の間に時間的な余裕がほとんどなく、厳しい進行を強いられることが事前に予想された。そのため、広告のレイアウトフォーマットの考案と、事例集から広告へ移植する作業手順についての検討を、スケジュールの早い段階から着手しはじめた(次へつづく)
雑誌広告
記事広告ページ。(前からのつづき)広告のレイアウトフォーマットの考案と、事例集から広告へ移植の作業手順の検討を、かなり前の時点から始めたかいがあって、実際に移植するという段階になった際は、入稿までゆとりをもって進行することができたように思う。この経験は、今後厳しい日程のなかで作業を行う必要が生じた場合に、十分な質を保つために活かすことができそうな有意義なものとなった























