005
フォントのデザイン
Valley
張り詰めた緊張感と力強さ、シャープさを強調した縦長のサンセリフ体1。
- サンセリフ体
- 「セリフ」とは文字の形を構成する要素の一種。文字の線の末端で、線と垂直な方向へ〈つば〉のように短くとび出している部分を指す。「セリフ」をもつ書体は「セリフ体」、もたない書体は「サンセリフ体」に分類される
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005
フォントのデザイン
Valley
太さ:W1
Ultra Compressed
W1
この書体を作る際に基準とした文字は「a」と「o」。「Helvetica Ultra Compressed」をベースとし、デザイン会社〈アジール〉に在籍していた時に雑誌『Dazed & Confused Japan』のために制作した書体を経て、現在のものに至っている
太さ:W2
Ultra Compressed
W1
書体「Helvetica Ultra Compressed」から参考にした点はおもに以下のとおり。
- 文字のサイズの縦横比
- 文字に対しての縦線の太さ
それをベースとして、以下のアレンジを加えている。
- 縦線と横線の太さの差を控えめに抑えるように、横線を太くする
- 文字を組んだ時の全体の印象を明るくするために、閉じている部分を開く
- 大きい文字サイズにおいても文字の輪郭がきれいに見えるように、「インキトラップ」1を埋める
- インキトラップ
- 印刷時にインキのにじみによって文字のなかの細かい部分がつぶれやすい場合、文字のその部分の形状をあらかじめ広めに欠いておくことで、印刷時のにじみを防いでつぶれにくくすることができる。その欠いておく部分を「インキトラップ」と呼ぶ
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太さ:W3



















