都市計画の構造転換整・開・保からマネジメントまで
- 日本都市計画学会 編著
- W128 × H188 mm/392ページ
- 鹿島出版会
都市計画の構造転換整・開・保からマネジメントまで
カバー。
槌で叩いた鉄板のような表情をもつエンボス模様の用紙に、銀の特色インキとブラックで印刷。小ぶりながらやや無骨な雰囲気の上製本
カバーの絵柄。
地図は日本の都市計画の原点となる〈東京市区改正全図〉0と〈帝都復興計画図〉1をモチーフとしたもの。
ロゴ風に組み立てた英字の書名では、縦断する線の前後で文字の色を変えることで、書名が訴える「転換」を表現してみた。
規則的に並べた白いドット群には、以下の役割を担っている。
- (書名に含まれる)「計画」を行うときに一般に用いられる道具である、方眼紙。その方眼を想起させることで、書名に説得力を添える
- 全体にわたって散らばることで、暗めのトーンをもつ絵柄に、明るさと華やかさをほのかに加える
- 〈東京市区改正全図〉
- 「東京市區改正縮圖」訂正第3 版、東京府調製、1899 年、国立国会図書館所蔵
- 〈帝都復興計画図〉
- 「帝都復興計画『甲案』」、1923年、公益財団法人 都市計画協会所蔵
本文、目次ページ。
本全体を通して英字を小さくアクセントとして随所に配置している
なお、全ページにわたって色はモノクロ
本文、序章の扉ページ。
背景には都市計画法50年・100年記念シンポジウムの写真
本文、部の扉ページ。
部の扉ページでは、背景が白色の通常ページとの差をきわ出たせるため、背景をブラックに。その部に含まれる章の題目を記載している。
本文、章の冒頭ページ。
章の冒頭ではその章の概要を説明する。この前にある黒色背景の部扉ページと、このあとに続く白色背景の通常ページとの、その両者をつなぐ橋渡しの役割として、背景をうすいグレーに
本文、標準ページ、節の冒頭。
節の冒頭では章と節の番号を記して、その節が本全体のどこにいるのかを示す。その節であつかう題材を示した複数のキーワードも記載。
本全体を通して、本文の文字組みは縦の2段組
本文、都市計画法の100年間にわたる法制度の変遷をまとめた年表。
同じ重要性や性格をもつ出来事には、書体・色などを統一して同じ体裁を適用している
本文、表のページ1。
ここにある4つの表は、その種類とサイズがさまざまで、内容も複雑。本のノド部分に内容が入り込むのを避けながら、そこを横断させる形で、それらの表たちをひとつの見開きに収める必要があった。そのために行ったのは、同じタイプのセル行である
- タイプA
- タイプB
- タイプC
のそれぞれの幅サイズを統一しながらすこしずつ変えていって、バランスのちょうどいいポイントを探しあてること。仕上がりは地味ながら、なかなか骨の折れるレイアウト作業であった
本文、表のページ2。
ここでもレイアウトの作業時に頭の中を占めるのは、本のノド部分に内容が入るのを避けるためにどうするのか、ということ。本の紙面を設計するとなった場合に、必ず一緒についてきてくれる困った問題なのである
本文、表のページ3。
この表の最後の1列は、元原稿ではもともと2つに分かれていて、そのままではこの表をひとつの見開きページに収めることが難しかった。そこで、行った工程は以下の通り。
- 前の列は、文字サイズ:やや大きめ、文字色:グレー100%(=黒)、文字太さ:太め、文字寄せ:左方向、のテキストにする
- 後の列は、文字サイズ:やや小さめ、文字色:グレー75%、文字太さ:細め、文字寄せ:右方向、のテキストにする
- 上の2つで両者を視覚的に区別できるようになったので、1つのセルに格納して共存させる
- 以上の3つをすべてのセルで行い、分かれていた2列を1つの列に統合する
この工程の結果、使用するスペースをコンパクトに小さくすることができ、この表をひとつの見開きページに収め切ることができた。
表をレイアウトする際は、セル列が細かく分かれていたり、空きセルが多かったり、セルの中の内容の量にばらつきがあったりすると、限られた紙面スペースを厳しくやりくりしなくてはいけない中で、スペース配分に無駄が生じてしまう。それをできるだけ避けるために、場合に応じてこういったアレンジも行う
本文、図入りのページ1。
見やすさに配慮しながら、図の内部の要素の位置を調整して、かぎられたスペースに情報をコンパクトにつめこむ
本文、図入りのページ2。
限られたスペースのなかに多くの文字要素をコンパクトに収めるために、表やグラフのなかの数字には縦長の書体を使っている
























