第3章。架空の物語は、「近未来、とある研究者がとある賞を受賞して受賞講演をすることになり、その講演の中で自身が幼少時に体験した学校づくりを振り返っていく──」という内容。架空の研究者の体験談を通して、著者が志す理想の学校づくりが語られていく。本書の中で異色な内容なのでほかの章と差をつけるため、人のイラストから出た吹き出しの中にテキスト全体を格納したり、テキストに横罫ノート風の体裁を与えたり、写真のフレームを円形にしてシャボン玉が浮遊しているかのようにテキストの中にランダムなサイズと位置で挿入したりして、ファンタジーの雰囲気を紙面に加えようとしている