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パンフレットのデザイン

園庭・校庭における芝生維持管理マニュアル

外遊びや自然体験、運動などを、子供が行える場をつくり出す園庭・校庭の芝生化。芝生の維持・管理活動を安全に行うためのパンフレット。
  • W210 × H297 mm/64ページ
  • 東京都教育委員会
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パンフレットのデザイン

園庭・校庭における芝生維持管理マニュアル

表紙。こども向けの施設のためのパンフレットということを考慮して、全体的な視覚的特徴として線の先端や角に丸みを多く用いた。とはいえ内容は大人向けなので、トーンが甘くなりすぎないようにも留意している
第1章〈芝生の維持管理活動における安全管理〉。パンフレット全体の導入部となるページのため、空色の地色をページ全体に敷き、開放感を感じられるように余白を多めに設けることで、扉ページのような体裁にした
第1章〈芝生の維持管理活動における安全管理〉。パンフレット全体を通して表やグラフなどの多様な情報の整理につとめた
第2章〈芝生の基礎知識〉。背景に方眼を敷き文字要素や太い罫線などはその方眼に位置をあわせる、というのが基本的なページのフォーマット。理科のレポートのような体裁
第2章〈芝生の基礎知識〉。ここでは芝生の種類によって生育時期が異なることをグラフで説明している。無味乾燥になりがちなグラフには共通して、見やすく、親しみやすく見えるように、線や文字に太いものを用いている
第3章〈芝生の維持管理方法〉。多種多様な図版の挿入に柔軟に対応できるよう本文組は横2段組をフォーマットとした
第4章〈夏芝の補植〉。テキストはつぎの5つのタイプにわけて組み立てている。
  • 章の見出し。余裕のあるスペースを確保した上で、章の番号の数字を大きく表示
  • 節の見出し。そこから新たな節が始まることをはっきり示すために、1ページの幅いっぱいのサイズをもつ棒のような形にした
  • 節のリード文。これに続く各項へ導く役割を担う。文字は太く緑色にして、これに続く項の本文との差をつけている
(次へつづく)
第4章。(前からのつづき)
  • 項の見出し。数字と下線の付いた緑色の文字に
  • 項の本文。小さくても読みやすいようにゴシック体に
  • 項の本文をさらにいくつかに分割したい場合は、それぞれに先頭に丸印をつけた緑色の小見出しを付け加えることによって各項目ごとに分割する
第5章〈日常的な利用計画〉。パンフレット全体を通してページ最下部に芝生風の緑色の帯飾りをあしらってみた
第6章〈芝生の異常──こんな時は?〉。項の見出しは数字と下線が付いた緑色の文字にすることで、その存在をやや強調して主張する体裁にしたが、それには以下の理由がある(次へつづく)
第6章。(前からのつづき)このパンフレットでは、項の見出しのあとに項の本文が続く場合が多いものの、なかには本文が続かずにその代わりに表や一覧表などの雑多な要素が続くことがあり、その場合だと、項の見出しがその雑多な要素の中に埋もれてしまって見出しとして目立たないことが起こりうる。そのため、そういった場合でも見出しとして十分に目立つように、項の見出しにやや強めの存在感をもたせている
第7章〈年間の維持管理活動の計画例〉と、〈各校の取組〉の扉ページ。学校のマークがアクセント
〈各校の取組〉。ここでは東京都内の公立小中学校・幼稚園で実際に芝生化を行っている事例を紹介する。数字と学校マークを組み合わせてアイキャッチマークに
〈各校の取組〉。各校のページのレイアウトは以下の4つのエリアでできている。
  • タイトルのエリア。要素の内訳は、記事番号、学校(幼稚園)の名前、内容を要約した見出し
  • テキストのエリア。要素の内訳は、項の見出し、項の本文
  • 写真(図表)のエリア。写真の掲載点数は大サイズが1点、小サイズが3〜4点
  • 学校の情報エリア。芝生化を、どれくらいの広さで、いつ行ったかなどの情報
内容的に似たページが続くので、レイアウトに変化をつけて読むひとが飽きることのないように努めた
〈各校の取組〉。学校の情報エリアは半透明の緑色の付箋のような体裁にした。その体裁のおかげで自由な位置に配置しやすくなり、ページに余白が空きすぎたときは余白の一部を埋めて目立たなくしたり、逆にページに余裕がないときはシールの一部をほかの要素にかぶせて使うスペースを少なく抑えたりできる
〈各校の取組〉。空きすぎた余白の調整に学校の情報エリアを使用する一例学校の情報エリアを余白の中央付近に配置することで余白を分断して目立たなくしている。ページ間に好ましくない要素量のギャップが生じている場合、位置どりが自由なレイアウト要素はそのギャップを緩和する調整役を担えるので、なにかと使い勝手がいい
〈各校の取組〉。また、この学校の情報エリアは地色に緑色を用いることでページ内のアクセントにもなり、自由な位置をとることでページのレイアウトに動きと活気をあたえている